「仕事でカメラを使って撮影しないといけないけど、知識もセンスもない。どうしよう…」
そこで「大丈夫、カメラって仲良くなれるんだよ!」と優しく励ましてくれるような本『おしごとカメラ手帖』(発行:合同会社339PLANNING)を11月30日に発売しました。
自社のECサイトに載せる商品の写真を撮らないといけなくなった人。会社の入社式で集合写真の撮影を任されてしまった人。もしくは自分の商品をネットショップで売りたいと思っている人…。
コロナ禍によるECサイトの増加や人手不足で、「カメラマンじゃないのに仕事で写真撮影することになった」という人たちが増えました。
仕事で本格的なカメラを使っての写真撮影となると、趣味で撮るスマホ写真と違い「プロっぽい魅力的な写真を撮らなきゃ」と焦るものの、どこを触ればいいのかさえわからなくて不安でいっぱいになりますよね。
そこで一眼レフカメラやミラーレスカメラの取扱説明書を読んでみても、専門用語がいっぱいでちんぷんかんぷん。そして「写真が上手な人って、元々センスがいいんじゃないの?」と肩を落としてしまうことも。
『おしごとカメラ手帖』の著者である「Rome.photograph(ロメ.フォトグラフ)」のmisatoさんは、出張カメラマンとして現場に立つ傍ら、カメラ超初心者の方やECサイトに掲載する写真を撮るためのカメラ講座を開講しています。
(※写真は対面で講座を開催したときのもの。普段はオンラインを中心に開催)
misatoさんは講座に参加される方に「カメラの機能をすべて使わなくても大丈夫。何が必要なのかを自分で見つけられるようになって、カメラと仲良くなってもらえたら」と伝えています。
そんな気持ちから生まれたこの本はプロのカメラマンになるための本ではなく、
「あれ?もしかして自分にも良い感じの写真が撮れるんじゃない?」
と初心者さんでもワクワクできるような、仕事で使えるカメラ入門書です。
必要なことだけを詰め込んだミニマムな一冊
初心者さんがすべての機能を覚えようとしても、すぐ挫折してしまうのはよくあること。そこで内容は「ここだけは押さえておこう!」といった大事なポイントだけにしぼりました。
・機能の紹介
・モードの紹介
・構図の紹介
・実例紹介(Q&A方式) など
初心者さんにありがちな「何を覚えればいいのかわからない」に答えるべく、必要最低限な「機能」「モード」「構図」を解説しています。
内容は読み疲れしない54ページ、サイズもミニマムな手のひらサイズ。鞄にしのばせて必要な時に気軽にさっと取り出せる、相棒のような一冊になっています。
シチュエーションごとに最適なモードや設定を提案
写真と一言で言っても、人物なのかモノなのか、屋外なのか屋内なのか、昼なのか夜なのか…被写体もシチュエーションもさまざま。
ですが初心者さんは、よくわからないままAUTOモードでカメラ任せに撮ってしまいがち。すると何を伝えたいのかわからないパッとしない写真になったり、イメージと違う仕上がりになったりしてしまいます。
そこで本書では、シチュエーションに合わせた最適なモードや設定を提案。
実際の撮影で
「逆光で全体的に暗くなる」
「動いている人物を撮るとブレてしまう」
「商品撮影はどんな設定で撮ればいいかわからない」
と困ったときにも、
「そんなときはまずこのモードと設定で撮ってみよう!」
と具体例とともに教えてくれます。
難しい専門用語を優しく解説
また、初心者さんがつまずきがちなのが「ISO」「F値」「シャッタースピード」など、難しそうに聞こえる専門用語。
この本ではそういった専門用語、例えばF値について「これを設定すれば背景のボカし具合を調整できますよ~」と写真付きでわかりやすく解説しています。そのため初心者さんでも「あ、そうなの?」と専門用語にひるまずに機能を覚えることができます。
「シャッタースピード」も本の通り設定すれば、水の玉が宙に浮いて見える、こんな素敵な写真が撮れたりも。
「どうやって撮るの?」と思うような写真が自分でも撮れるかも…と思うとワクワクしてきませんか?
素人っぽい写真をプロっぽい写真に
また初心者さんは「撮ってみたけど素人っぽい仕上がりになった」とがっかりすることも多いはず。でも「何がだめなんだろう」と理由がわからない…。
そこで「魅力的なプロっぽい写真」と「素人感が拭えない写真」との違いも、構図などを例にあげて解説しています。
被写体やシチュエーションに合わせた構図で撮れば、ぐっと魅力的な写真になるはずです。
読んだらシャッターが押したくなる本
特別なセンスがなくても、必要最低限の知識で魅力的な写真は撮れるんだよ、ということを優しく教えてくれるのがこの『おしごとカメラ手帖』。読み終わったあとは「自分でも撮れるかも!」とシャッターを押したくなってうずうずしてきます。
そしてきっとカメラ初心者さんも、自分の撮った一枚を見て思わず頬がゆるんでしまうはず。